パッチワークの基礎 型紙の作り方と布への印の入れ方
2016/12/31
パッチワークというとパターンの種類や縫い方
配色などについてはいろいろ本も出ていますが
最初の大事な工程の１つ、型紙の作り方や布への印付けについては
説明しているものが少ないようです
作品の仕上がりにも影響する型紙について
ここではご紹介したいと思います
パッチワークの基礎 型紙の作り方と布への印の入れ方
ピース数の少ない作品を作るときはあまり気にしなくても
大丈夫ですが、ピース数の多い大きな作品を作るときは
布への印の入れ方によっての小さなずれが積み重なると
作品の仕上がりに大きく影響してきます
型紙の作り方や布への印のつけ方のなど
どうでもいいような小さいことですが、
私がいつも心がけていることをご紹介します
型紙は、自分で製図したりコピーしたりといろいろですが
その後の工程から説明していきたいと思います
型紙の作り方
コピーした製図の紙は製図より少し大きく切っておきます
厚紙にのりを塗り、製図の紙を上から乗せて
空気が入らないように密着させます
（厚紙はお菓子などの空き箱でOK）
紙のほうにのりをつけると
のりの水分で紙が伸びてしまうので気をつけましょう
よく乾かした後、カッターで切り離します
カッターがなければハサミでも大丈夫ですが
カッターを使ったほうが直線や角がきれいに作れます
コピーしたものの線が太いときは
なるべく中心をカットするようにします
布への印の付け方
筆記用具も大事な道具
布に印をつける場合は黒の柔らかめの鉛筆が一般的です
ですが、鉛筆だと先がすぐに丸くなってしまうのが困ったところ
先の尖った鉛筆と丸くなった鉛筆では
同じ型紙を使っていても微妙に大きさが違ってきます
この違いが作品の歪みにもつながっていくので
出来ればこの違いは避けたい
ボールペンは太さが均一
そこで私は０．５ｍｍのボールペンを使用しています
白の無地布などの時は表にインクが出てしまうので黒の鉛筆を使いますが
それ以外は大体赤のボールペンで済ませてしまいます
ボールペンだといくら書いても線の太さが変わりません
線が細く、はっきりと見えるのは縫うときにも助かります
私のお気に入りは赤のボールペン
赤だと色の濃い布でも見えるのでとても便利
フリクションの特徴を生かして
最近はフリクションという便利なボールペンがあります
フリクションというボールペンは熱を加えるとインクの色が
消えてしまうという特徴があるので、それを利用します
フリクションで印をつけて縫い、縫いあがった後はアイロンがけ
するとボールペンの色は消えてしまうので
きれいに仕上がります
ただ、パターンの外側の線は次の工程でも必要な線になってくるので
フリクションは使わないようにします
それと縫いあがる前にアイロンをかけてしまうと
せっかく書いた線が消えてしまうので気をつけてくださいね
型紙の角の書き方
直線や曲線は型紙に沿って書きますが
三角や四角の角の部分は角では止まらず
角の外側まで線を伸ばしていきます
その線の交点を頂点とすると角をつぶさずに書くことが出来ます
こうして印をつけた布は７ｍｍの縫い代を付けて裁ちます
以上、パッチワークをするときの下準備
型紙の作り方と布への印のつけ方をご紹介しました
縫うときだけではなく、
その前の工程から気をつけていくことで
出来上がったときの完成度も変わってきます
パッチワークは細かい作業の工程がいくつもあるので
少しずつのずれが最後には大きなずれになってしまうこともあります
人それぞれのやり方があるとは思いますが
素敵な作品にしたいと思うのは同じですよね
細かく、手のかかる作業の連続ですが
素敵な作品に仕上げるために
丁寧にこなしていってくださいね
